この記事の要点
- 業界団体の調査(令和3年度)で最も多かった金額は、友人・職場関係で5,000円、おじ・おばや親戚で10,000円でした。
- 親・きょうだいは年代で大きく違い、60代以上では親が100,000円、きょうだいが50,000円で最多でした。
- 4や9のつく金額や、新札は避けるのが一般的です。
- 表書きは宗教で違います。迷ったら表書きの早見表で確かめてください。
関係別・年代別に多かった金額
回答者の年代ごとに、いちばん多かった金額(最多回答額)です。単位は円。「—」は回答が少なく集計されていない欄です。
| 故人との関係 | 20代以下 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代以上 |
|---|---|---|---|---|---|
| 祖父母 | 5,000 | 5,000 | 5,000 | 5,000 | 10,000 |
| 親(実親・義理の親) | — | 5,000 | 50,000 | — | 100,000 |
| 兄弟姉妹 | — | — | 5,000 | — | 50,000 |
| おじ・おば | — | 10,000 | 10,000 | 10,000 | 10,000 |
| その他の親戚 | 3,000 | 10,000 | 10,000 | 10,000 | 10,000 |
| 職場関係 | 5,000 | 5,000 | 5,000 | 5,000 | 5,000 |
| 勤務先の社員の家族 | 5,000 | 5,000 | 5,000 | 5,000 | 5,000 |
| 取引先の関係 | 5,000 | 10,000 | 10,000 | 10,000 | 10,000 |
| 友人・その家族 | 5,000 | 5,000 | 5,000 | 5,000 | 5,000 |
| 隣人・近所 | 3,000 | 3,000 | 3,000 | 5,000 | 5,000 |
この調査は、全日本冠婚葬祭互助協会に加盟する互助会が受けた葬儀の参列者に、通夜・告別式の会場で配ったアンケートです(回答5,177件、回収率5.75%)。平均額は少数の高い金額に引っぱられやすいので、上の「最多回答額」とあわせて見てください。地域や家の慣習で違うため、迷ったら親族に相談するのが確実です。
出典:民間調査:全日本冠婚葬祭互助協会「香典に関するアンケート調査(令和3年度)」(2021年10月〜2022年3月実施)
包み方の手順
- 1袋を選ぶ黒白か双銀の水引の不祝儀袋。金額が多いほど、しっかりした袋にします。蓮の絵柄は仏式だけで使います。
- 2表書きを書く薄墨の筆ペンで、水引の上に表書き、下にフルネーム。表書きは宗教で違います。
- 3中袋に書く表に金額、裏に住所・氏名。金額は「金壱萬圓」のように旧字体の漢数字で書くと丁寧とされます。
- 4お札を入れる新札は避け、折り目のあるお札を使います。新札しかなければ、一度折り目を付けてから入れます。向きはそろえます。
- 5袱紗(ふくさ)に包む紺・グレー・紫など地味な色の袱紗に包んで持って行きます。
- 6受付で渡す袱紗から出し、相手から読める向きにして両手で渡します。「このたびはご愁傷さまでございます」と一言添えます。
連名・会社から出すとき
- 夫婦:夫の名前だけでもよく、連名なら夫の左に妻の名前を書くことが多いです。
- 友人・同僚の連名:3人ほどまでは、目上の人を右から順に書きます。それより多いときは「〇〇一同」とし、全員の名前を書いた紙を中に入れます。
- 会社として:会社名と代表者名を書きます。会社の決まり(慶弔規程)がある場合はそれに従います。
香典を辞退されたら
案内に「香典は辞退します」とあれば、持って行かないのが礼儀です。どうしても気持ちを伝えたいときは、弔電や、後日のお参りで伝えます。供花や供物も辞退されていることがあるので、確かめてから手配します。
香典返し(受け取った側)
- 忌明け(仏式では四十九日)のあとに送るのが一般的です。葬儀の当日に品物を渡す「当日返し」も多くなっています。
- いただいた額の半分ほどを目安にする「半返し」という考え方があります。高額の香典には、あとで差額分を送ることもあります。
- 香典返しの費用は、相続税の計算で葬式費用として差し引けません(葬儀費用と相続税)。
出典:国税庁タックスアンサー No.4129「相続財産から控除できる葬式費用」(令和8年4月1日現在法令等)
よくある質問
- 通夜と葬儀の両方に参列します。香典は2回出しますか?
- 1回だけです。通夜で渡したら、葬儀では記帳だけで構いません。
- 郵送してもよいですか?
- 参列できないときは、不祝儀袋に入れて現金書留で送ります。お悔やみの短い手紙を添えます。
- 4,000円や9,000円は避けたほうがよいですか?
- 「死」「苦」を連想させるため、避けるのが一般的です。お札の枚数も、偶数を避ける地域があります。
- 表書きがわかりません。
- 宗教がわからないときは、遺族や葬儀社に確かめるのが確実です。早見表は宗教別 香典の表書き早見表にあります。
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