この記事の要点
- 喪主は、遺族を代表して葬儀を行う人です。法律で決まった順番はなく、一般には配偶者、次いで子が務めることが多いです。
- 費用を出す人(施主)と喪主は同じことが多いですが、分けても構いません。
- お墓や仏壇を受け継ぐ人(祭祀承継者)は、民法で「故人の指定、なければ慣習、それでも決まらなければ家庭裁判所」が決めるとされています。喪主と同じ人とは限りません。
- あいさつは短くて構いません。紙を見ながら話しても失礼ではありません。
喪主・施主・祭祀承継者のちがい
喪主
遺族の代表として葬儀を行い、弔問を受ける人。
- 法律の決まりはない
- 一般には配偶者や子
- 高齢の配偶者に代わって子が務めることも
施主
葬儀の費用を出し、運営の責任を持つ人。
- 喪主と同じ人が多い
- きょうだいで分担することもある
- 誰が払うかは家族で話し合う
祭祀承継者
お墓・仏壇・系譜などを受け継ぐ人。
- 故人の指定があればその人
- なければ慣習に従う
- 決まらなければ家庭裁判所が定める
出典:e-Gov法令検索「民法」(第897条・第915条・第921条・第960条・第968条)
喪主のおもな役割(時間の順)
- 当日〜翌日決める葬儀社と打ち合わせ、葬儀の形・日程・予算・宗教者を決めます。費用を誰が負担するかも、ここで家族と話しておきます。
- 通夜まで知らせる・頼む親族・関係者への連絡、お寺への依頼、遺影の写真選び、世話役や受付をお願いする人を決めます。
- 通夜弔問を受ける席で弔問を受け、終わりにあいさつをします。
- 葬儀・告別式あいさつ出棺の前に、参列者へお礼のあいさつをします。
- 火葬・会食お礼を伝える精進落としの始めと終わりにあいさつします。
- 葬儀のあと支払いとお礼葬儀社への支払い、お寺へのお礼、香典返し、四十九日の準備をします(葬儀のあとの法要)。
あいさつの文例
大切なのは、来てくださったことへのお礼です。長さは1〜2分で十分です。故人の人柄が伝わる短いエピソードを1つ入れると、心のこもったあいさつになります。
通夜の終わりに
本日はお忙しいところ、父〇〇の通夜にお運びいただき、誠にありがとうございました。おかげさまで、無事に通夜を終えることができました。ささやかではございますが、別室にお食事を用意しております。お時間の許す限り、父の思い出話などお聞かせいただければ幸いです。明日の葬儀は〇時より、こちらで執り行います。本日はありがとうございました。
本日はお忙しいところ、父〇〇の通夜にお運びいただき、誠にありがとうございました。おかげさまで、無事に通夜を終えることができました。ささやかではございますが、別室にお食事を用意しております。お時間の許す限り、父の思い出話などお聞かせいただければ幸いです。明日の葬儀は〇時より、こちらで執り行います。本日はありがとうございました。
出棺の前に(告別式)
遺族を代表いたしまして、ひとことご挨拶申し上げます。本日はご多用のところ、父〇〇のためにご会葬いただき、誠にありがとうございました。父は〇月〇日、〇歳で静かに息を引き取りました。生前は皆さまに大変お世話になり、父もさぞ感謝していることと存じます。今後とも、残された私ども家族に変わらぬご厚誼を賜りますよう、お願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。
遺族を代表いたしまして、ひとことご挨拶申し上げます。本日はご多用のところ、父〇〇のためにご会葬いただき、誠にありがとうございました。父は〇月〇日、〇歳で静かに息を引き取りました。生前は皆さまに大変お世話になり、父もさぞ感謝していることと存じます。今後とも、残された私ども家族に変わらぬご厚誼を賜りますよう、お願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。
精進落としの始めに
本日はお心のこもったお見送りをいただき、ありがとうございました。おかげさまで、滞りなく葬儀を終えることができました。ささやかではございますが、お食事をご用意いたしました。どうぞごゆっくりお召し上がりください。
本日はお心のこもったお見送りをいただき、ありがとうございました。おかげさまで、滞りなく葬儀を終えることができました。ささやかではございますが、お食事をご用意いたしました。どうぞごゆっくりお召し上がりください。
精進落としの終わりに
本日は最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。皆さまもお疲れのことと存じますので、このあたりでお開きとさせていただきます。四十九日の法要は、改めてご案内申し上げます。本日は誠にありがとうございました。
本日は最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。皆さまもお疲れのことと存じますので、このあたりでお開きとさせていただきます。四十九日の法要は、改めてご案内申し上げます。本日は誠にありがとうございました。
あいさつでは、「重ね重ね」「たびたび」などの重ね言葉は避けるのが一般的です。言葉の注意はお悔やみの言葉と忌み言葉にまとめています。
喪主が決めること・確かめること
- 葬儀の形と、呼ぶ人の範囲
- 日程・式場・火葬場
- 宗教者(菩提寺)への連絡と、お布施
- 遺影の写真
- 予算の上限と、費用を誰が負担するか
- 香典を受け取るか、辞退するか
- 弔辞をお願いする人(お願いする場合)
よくある質問
- 喪主は長男でないといけませんか?
- いいえ。法律の決まりはありません。配偶者、長女、次男など、家族で話し合って決めて構いません。
- 2人で喪主を務めてもよいですか?
- きょうだいで共同して務める例もあります。葬儀社に伝えておけば、案内状などの書き方を合わせてくれます。
- 喪主も香典を出すのですか?
- 一般には、喪主は香典を出しません。施主が別にいる場合など、家によって考え方が違うので親族で確かめてください。
- お寺へのお布施はいつ渡しますか?
- 葬儀の前後にあいさつをする際に渡すことが多いです。考え方は戒名・法名とお布施の考え方をご覧ください。
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