この記事の要点
- 葬祭ディレクター技能審査は、1996年3月に労働省(現・厚生労働省)の認定を受けた制度で、葬祭ディレクター技能審査協会が実施している。
- 2級は実務2年以上、1級は実務5年以上(または2級合格後2年以上)で受験できる。
- 学科(CBT)と実技(幕張・接遇・司会)で、どちらも70%以上の得点が合格の基準。
制度のあらまし
葬祭業に従事する人の知識・技能の向上と、社会的地位の向上を目的とした制度です。所管省庁に届け出た規程に基づいて協会が実施し、合格者を1級・2級葬祭ディレクターとして認定します。2026年度は第30回で、これまでに認定された1級・2級葬祭ディレクターは累計4万3千人を超えるとされています。
1級と2級のちがい
2級
個人葬における相談、会場設営、式典運営などの一般的な知識と技能
- 受験資格:2026年12月31日現在、葬祭実務経験2年以上
- 協会が認定した葬祭教育機関の課程の修了者(見込みを含む)は、その期間を実務経験に算入できる
- 受験手数料:学科15,000円+実技30,000円=45,000円
1級
すべての葬儀における相談、会場設営、式典運営などの詳細な知識と技能
- 受験資格:同日現在、葬祭実務経験5年以上、または2級合格後2年以上の葬祭実務経験
- 受験手数料:学科15,000円+実技45,000円=60,000円
試験の内容
| 科目 | 何をみるか | 1級 | 2級 |
|---|---|---|---|
| 学科(CBT) | 仕事の内容、歴史・社会動向・公衆衛生・法制・宗教、一般常識・サービスマインドなど | 正誤50題・多肢選択50題/50分 | 正誤25題・多肢選択25題/30分 |
| 幕張 | 式場設営の基礎技術(伝統的な幕張装飾) | 7分 | 7分 |
| 接遇 | 死別直後のご遺族への応接(挨拶・お悔やみ・意向を聴く・基本事項の確認) | 2分(社葬の打ち合わせ) | 2分(個人葬の打ち合わせ) |
| 司会 | 葬儀・告別式の内容を理解し、参列者に配慮した案内・進行 | 6分 | 4分 |
- 合格の基準:学科は70%以上。実技は幕張・接遇・司会の合計で70%以上、かつ3科目いずれも30%以上。
- 一部合格:学科・実技の一方だけ基準に達した人は一部合格となり、決められた年度内に同じ等級を再受験するときは、その科目が免除される。
- 2026年度から、実技(接遇・司会)の課題を9月上旬に協会のホームページで事前に公開している。
2026年度の日程(第30回)
- 10月1日〜31日学科試験(CBT方式)期間内の希望の1日に、全国約200か所のテストセンターで受験。
- 11月13日(金・友引)実技試験(札幌)2026年度から、会場ごとに試験日が異なる。
- 11月25日(水・友引)実技試験(仙台・大宮・東京・横浜・名古屋・京都・福岡)受験申込みの際に各会場の日程を確認する。
出典:葬祭ディレクター技能審査協会「葬祭ディレクター技能審査 2026年度 受験のご案内(第30回)」(2026年10月31日確認)
受験資格の実務経験は、事業主等の「葬祭業務実務経験年数証明書」で証明します。派遣会社に勤めている場合の扱いなど細かな条件は、受験案内で必ず確かめてください。日程・手数料は年度によって変わることがあります。
社内で受験を支える
- 実務経験年数の証明書を、受験資格の基準日(その年の12月31日)で出せるよう、在籍記録を整えておく
- 接遇・司会は、社内の打ち合わせ・葬儀の実例を使って練習する
- 幕張は、先輩スタッフと時間を計って練習する機会をつくる
- 学科の範囲(法制・公衆衛生・宗教)は、この「葬儀業者の方へ」の記事も参考にできる
- 資格がないと葬儀の仕事はできませんか?
- いいえ。葬祭ディレクターは、葬儀の仕事をするために必ず要る資格ではありません。知識と技能を客観的に示すための制度です。
- 合格したら名乗り方は決まっていますか?
- 1級合格者は「1級葬祭ディレクター」、2級合格者は「2級葬祭ディレクター」と称することができるとされています。
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