この記事の要点
- 経済産業省の調査で、2024年の葬儀業の売上高は6,109億円、取扱件数は50万2,921件。
- 件数は増えているが、売上高を件数で割った額は2019年の約134万円から2024年の約122万円へ下がった。
- この統計は調査対象の企業の合計で、業界全体ではない。対象の追加による段差にも注意。
売上高と取扱件数の推移
2020年は売上高が前年より約14%減りましたが、取扱件数の減り方は約2%でした。感染症の流行で、参列者を絞った葬儀が増えたことがうかがえます(統計から理由までは分かりません)。2024年の売上高は2019年の水準を上回りました。
1件あたりの売上(目安)
1件あたりの売上は2015年から下がり続け、2021年に約113万円で底を打ち、その後少し戻っています。小規模な葬儀が増えた影響と考えられますが、形式別の割合を示す公的統計は確認できていません。自社の受注の形式別の件数・単価を毎年記録すると、商圏の動きが見えてきます。
働く人と事業所(2024年12月)
調査企業の事業所数は3,006(2024年12月)。従業者の約半分がパート・アルバイト等です。
出典:経済産業省「特定サービス産業動態統計調査 長期データ」(葬儀業 hv14701j.xls)(2026年10月31日確認)
数字を読むときの注意
- 業界全体ではない:調査対象の企業の合計です。2024年の取扱件数(約50万件)は、同じ年の死亡数(約160万人)の3割ほどです。
- 段差がある:2002年・2004年・2006年・2011年・2012年・2013年・2015年の調査対象の追加、2017年以降の数値の変更で、前の年と続いていない部分があります(統計表の注記)。長い期間の伸び率は慎重に読んでください。
- 件数=葬儀の数:火葬だけの取扱いがどう数えられているかなど、細かな定義は調査票で確かめてください。
| 項目 | 2019年 | 2024年 |
|---|---|---|
| 売上高 | 6,001億円 | 6,109億円 |
| 取扱件数 | 446,724件 | 502,921件 |
| 売上高÷件数 | 約134万円 | 約122万円 |
| 事業所数(12月) | 2,496 | 3,006 |
- 葬儀の平均費用として使えますか?
- 使えません。売上高には調査対象の企業の葬儀業の売上がまとめて入っており、ご遺族が支払う総額(宗教者へのお礼や火葬料など)とは違います。
- 最新の月の数字はどこで見られますか?
- 経済産業省の特定サービス産業動態統計調査のページで、月ごとの速報・確報が公表されています。
死亡数の見通しはこれから葬儀は増えるのか、全体の動向は最近の葬儀の動向をご覧ください。
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