創価学会の葬儀(友人葬)
創価学会の葬儀「友人葬」の特徴。僧侶を招かず、会員が導師を務め唱題する形、参列者の作法、香典の表書きを中立的に解説します。
創価学会の葬儀とは
創価学会は、日蓮の仏法(法華経)にもとづく在家の信仰団体で、会員は「南無妙法蓮華経」と唱える唱題を中心に信仰します。創価学会の葬儀は、一般に「友人葬」と呼ばれ、僧侶(寺院)を招かずに、友人の代表である儀典長が導師を務めて営まれます(創価学会公式サイトの説明)。
教えの要点(葬儀に関わる範囲)
創価学会では、故人の成仏を、遺族や友人が真心をこめて唱題することで祈る、という考え方がとられていると言われます。葬儀は、家族や友人、同志が集まり、故人を見送る場とされます。
葬儀の特徴
- 僧侶は呼ばず、儀典長が導師を務めます。
- 勤行(法華経の方便品・寿量品の自我偈)と唱題が中心です。
- 戒名・法名は付けず、故人の名前のままで送ります。位牌も用いない考え方です。
- 会館(学会の施設)や、葬儀会館で営まれることが多いです。
- 僧侶を呼ばないため、お布施は不要で、導師への謝礼も要らないとされています。
式の流れ(一例)
- 通夜(唱題を中心とした集い)
- 葬儀:開式の辞、読経・唱題(焼香は通常この読経に入るとともに、導師・副導師、親族、参列者の順)、題目三唱、弔慰文・弔電、謝辞、閉式の辞、お別れと出棺
- 出棺、火葬、収骨
- 初七日などは、家族で唱題することが多い
地域や、各家庭の事情によって、式の形は異なります。
参列の作法
- 服装は、一般的な喪服です。
- 数珠は、手持ちのものでも失礼にはなりません。学会員は専用の数珠を用いることがあります。
- 焼香は、会場の案内に従います(回数は案内に従うのが安心です)。
- 唱題の場面では、学会員でない方は、静かに合掌していれば問題ないとされます。無理に唱える必要はありません。
香典の表書き
創価学会の公式サイトでは、儀礼的な香典は持参しなくてもよいというのが学会の方針で、個人的な気持ちで持参するのは自由、と説明されています。持参する場合は、「御香典」「御霊前」などが一般的に用いられます。会場や遺族の案内(辞退の連絡など)がある場合は、それに従ってください。香典の表書き早見表もご覧ください。
法要の節目
四十九日や一周忌などの節目に、遺族や友人が集まって勤行・唱題を行う「追善の勤行法要」などが営まれることがあります。回数や形式は、家庭ごとに異なります。法要のページも参考になりますが、仏式と同じ考え方とは限りません。
参列者が戸惑いやすい点
- 僧侶がいないこと。
- 唱題が長く続く場面があること。
- 戒名や位牌がないこと。
葬儀業者が気をつけたい点
- 遺族に、会員の方々の導師(儀典長)・会場の運営の連絡窓口(地域の担当者)を確認する。
- 祭壇の飾り方、位牌の要否、導師の座の配置は、地域の担当者の指示に従う。
- 僧侶の手配は不要なことが多い。一方、菩提寺をもつ家では、寺院との関係を確認する。
- 他の日蓮系宗派(日蓮宗など)と作法が異なる点に注意する。
創価学会の葬儀に関する留意点
創価学会の葬儀は、宗教団体の儀式であると同時に、遺族と同じ信仰を持つ会員の方々が、中心となって運営する場合が多い点が特徴です。そのため、葬儀社が主導して式を進めるのではなく、地域の担当者と連携して進める姿勢が求められます。なお、学会員でない親族がいる場合や、菩提寺を持つ家の場合は、親族の考えや寺院との関係を、あらかじめ丁寧に確認しておくことが、トラブルを避けることにつながります。特定の宗教団体を比較したり評価したりせず、遺族の意向を尊重して対応しましょう。
参列するときの心がまえ
創価学会の葬儀に、学会員でない方が参列する場合は、案内に従って、静かに合掌していれば十分です。唱題の最中に、声を出す必要はありません。受付では、香典の扱いや芳名帳の記帳について、案内がある場合はそれに従います。服装は、一般的な喪服で問題ありません。不明な点は、受付の担当者や遺族に、遠慮なく尋ねてかまいません。