この記事の要点
- 困りごとによって、つなぐ専門家が違います。まず「何に困っているか」で選びます。
- 特定の事務所だけを強く勧めず、複数の窓口を案内するのが基本です。
- 紹介料のやり取りは約束しないでください。弁護士法には、非弁護士との提携を禁じる規定があります。
- 紹介したあとも、結果への責任を負えないことを、はっきり伝えます。
困りごと別・つなぎ先の早見表
| 困りごと | 主なつなぎ先 |
|---|---|
| 相続税がかかるか知りたい/申告したい/節税 | 税理士(日本税理士会連合会)。税務署の相談窓口 |
| 不動産の名義変更(相続登記) | 司法書士(日本司法書士会連合会)。法務局 |
| 相続放棄・遺言書の検認・遺産分割調停の書類 | 司法書士(書類作成)、弁護士(代理) |
| 相続人どうしの争い・交渉 | 弁護士(日本弁護士連合会)。費用が心配なら法テラス |
| 遺産分割協議書、官公署に出す書類 | 行政書士(日本行政書士会連合会)、司法書士、弁護士 |
| 年金・健康保険・役所の手続き | 市区町村の窓口、年金事務所、各保険者 |
| 家の売却・空き家の管理 | 不動産会社、司法書士、税理士 |
連合会などのページに、地域の相談窓口を探す案内があります。
- 国税庁「税についての相談窓口」(税務署の電話相談など)
- 日本税理士会連合会
- 日本司法書士会連合会
- 日本弁護士連合会
- 日本行政書士会連合会
- 法テラス(日本司法支援センター)
リンク先の確認:2026年11月1日確認。相談窓口の受付時間や費用は、各ページでご確認ください。
繋ぎ方の流れ
- 1困りごとを聞く何が、いつまでに必要か。争いはあるか。
- 2つなぎ先の種類を選ぶ上の早見表から、困りごとに合う専門家の種類を選ぶ。
- 3窓口を複数案内する連合会や会の案内ページ、法テラス、知り合いがいれば複数の事務所。
- 4相談に必要な資料を伝える戸籍、通帳、固定資産税の通知、葬儀の領収書など、持って行くものを案内する。
- 5契約はご遺族と専門家の間で葬儀社は同席しない。費用の話は、専門家と直接する。
紹介のときに守ること
注意弁護士法第27条は、弁護士が、同法第72条〜第74条に違反する者から事件の周旋を受けたり、名義を利用させたりすることを禁じています。非弁護士による事件の周旋業も、弁護士法第72条に反するおそれがあります。紹介料のやり取りは、約束しないでください。
- 紹介料・謝礼・手数料の受け渡しを約束しない(士業の側にも同様の規制があります)
- 特定の事務所だけを強く勧めない。複数の窓口を示し、選ぶのはご遺族
- 「ここに頼めば安心です」「必ず勝てます」と、結果を保証しない
- 葬儀の契約と、専門家の契約を、混ぜない(葬儀を頼むなら紹介先も、とはしない)
- ご遺族の情報を、本人の同意なしに専門家へ渡さない(個人情報の取扱い)
- 紹介した事実と、案内した窓口を記録に残す
出典:e-Gov法令検索「弁護士法」第27条・第72条・第77条(2026年11月1日確認)
提携している専門家がいる場合
日ごろから付き合いのある士業がいる場合でも、次の点に気をつけます。
- 提携の関係が、お客様に分かるように説明する(紹介を受ける側と、葬儀社との関係)。
- お客様が他の専門家を選ぶ自由を、妨げない。
- 報酬や紹介料の有無を、提携の取り決めで整理する。必要なら、弁護士会や税理士会などに相談する。
- 葬儀社の広告に、士業の仕事を「うちでできる」と読めるような表現を書かない。
よくある質問
- お客様から「どの先生がいいですか?」と聞かれたら?
- 「当社が特定の先生をお勧めすることは控えております。地域の会や、連合会の案内ページから、複数の事務所を比べてお選びください」と答えます。
- 無料相談の窓口はありますか?
- 税務署の電話相談、市区町村の無料相談、法テラス、各士業会の相談会などがあります。内容や条件は、各窓口でご確認ください。
- 紹介したあとにトラブルになったら?
- 紹介したことで葬儀社が責任を負うことはないと説明し、当事者間で解決するよう案内します。紹介前に、結果は保証できないことを伝えておくと安心です。
次に読むもの
- 前の記事:葬儀費用の領収書・請求書の渡し方
- 基本に戻る:状況別の早見表、言ってよいこと・いけないこと
- ご遺族向けの全体像:亡くなってから相続までの全体の順番
この記事は一般的な整理です。具体的な提携や紹介の方法は、弁護士会・税理士会・司法書士会など、所管の機関や専門家に確認してください。
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